考えても考えても、出来るようにならない
「考えが足りない」と言われた経験がある。
「普通わかるだろ」とも、「どうして気づかないんだ」とも。
それを言われてから、考えるのを止めることが出来ない。
今こうしている間にも、考えるべきもの、気づくべきものを見落としているんじゃないかと思うと不安でしょうがない。
怒られたくはない。ましてや同じことを何度も注意されるのはみじめだし恥ずかしいし、自己肯定感が極限まで下がる。
怒られないために努力はしたいけど、自分は何を考えるべきなのか、何をすべきなのかが全くわからないのが怖くてつらくてたまらない。
せめて努力の仕方がわかればこんなに怖くないと思う。
出来る人は、出来ない人間を注意するなら、具体的にどうしていけばいいのかまで教えてくれよ、と思う。
出来ない人間だって悪気があるわけじゃないんだ。出来るようになりたいに決まってる。
でもどうすれば出来るようになるかわからないから、結局ただおどおどするしかなくて、それが周りからすれば「努力してない」「やる気がない」と映る。
だからこっちが苦しんでいるのも向こうからすれば意味がわからないのだろう。
出来るのが当たり前だ、という顔をして正論をぶつけてきて、出来ない方の意見など聞く気はない。出来るように一緒に努力してはくれない。
出来ない人間は、どうしていいかわからないままそれでも必死に考えて、結局答えが出ないまま同じミスを繰り返し、最終的に「自分が馬鹿で無能だから悪いんだ」と自分を責めるしかなくなる。
そんなことばかり繰り返していたら、もう死ぬしか解決の方法なんて無いじゃん、って思ってもしょうがなくないか?
「出来て当たり前」とか「普通わかる」って言葉、この世から消えてくれないかなって真剣に思います。